前回のあらすじ。
クラウドファンディングの斬新な使い方に、Twitter界隈ざわつく。
前回の記事で、現在のノリコさんのプロジェクト、「ノリP」*1は、もしかしたら調達資金そのまま持ち逃げされるんじゃないか?というレベルの疑心暗鬼になったので、一旦仕切り直させていただきました。
物質的なリターンがなくてもお金は出てくる
クラウドファンディング、出資者にはリターンという見返りがあります。
大体、用意されるのは「モノ」ですね。
ノリPだと、「ノリコお手製カレールウ」とか、「ノリコselectのアジア雑貨」。
でも、こういった「モノ」がなくてもお金を出すことってあるわけです。
じゃあ、「モノ」によるリターンがなくてもお金を出したくなるのはどんなときだろう?
- プロジェクトの立案者、提案者に共感した
- プロジェクトがどうなるのか見守ってみたい
- プロジェクトの提案者と一緒にワクワクしたい
モノ以外の部分で、出資した人だけが得られる満足感がそこにあれば、出資する人も現れるでしょう。
もう一回、ノリPを見直してみましょう。
お金が集まって達成されるのは、
ノリコさんがYZF-R6でサーキットを走る!
出資者は、「夢が叶ってよかったね!」という、ネットスラングでもすたれつつある「小並感」でフィニッシュだと思いますが、いかがでしょうか。
美味しいもの食べたい!おごって!あーおいしかった!
と、程度は変わらないんじゃないか。
とはいえですよ、これがノリコさんじゃなくて、これがすごい人気アイドルだったらどうか。
僕の大好きな有安さんだったら、お金は出す?
…。
出すね。
金額にもよるけど、有安さん大好きだもん。
おいしー!ってなってるのを見るだけで、こっちまで嬉しくなっちゃうもの。
でも、ノリコさんは僕にとっての有安さんではないし;
いや、そこはね、ほら、個人の感想ですから。
応援したい!って気持ちがあって、深くて余裕のある懐の持ち主が背中を押してあげればいいと思うんだ。
あぁぁ・・・結局は、出したい人が出せばいいんだよ、お金を出すに値するという価値観を持つ人が出資すればいいんだよ…という当然すぎて書くのも恥ずかしいレベルに到達しちゃったよ。
ノリPを応援したくなるには
じゃあもっと多くの人がノリPに出資したい!と思うにはどうすればいいだろうか?
改善案を考えてみよう。
まったくもって余計なお世話だけど。
- サーキットで一緒に走れる。
現在のリターンだと、走行写真は見れるけど、一緒に走行は出来ないみたい。
出資した人限定で、一緒にサーキットを駆け抜けよう!
とか用意されてたら面白いんじゃないか。
1000円くらいからサーキット走れるなら、やってみたい。
むしろ、その場で手作りカレーを振る舞えばいいじゃん、とも。
- 出資金額を下げて、購入したR6に出資者の名前を貼る。
500円くらいからなら、集まるかも。
出資者の名前で埋め尽くされた黄色いR6は、さながら「耳なし芳一」のようになるのでは…。
- バイクもいいけど僕にもまたがってみ(ry
却下。
おい、改善案どころか、どうしようもないセクハラじゃねぇか!!
まずプロジェクトの審査通らないので却下だ。
まぁ、一緒に走れなくてもせめて走ってるところくらいは見せてほしいよね。
今のままじゃ、「ノリコ」という存在は、ネットの情報のみで、本当にいるのかよくわからんし。
ここまで書いてきて、なんとなく、自分のモヤモヤ感について分かってきた。
クラウドファンディングという「金を集めるサービス」で「金を集めることだけ」に純粋すぎる。
そして、ただ「美味しいとこだけ持ってく感」がしてるのが、モヤっとしてるんだ。
伝わるかな。
どうしても!サーキットに!何が何でも!って気持ちが伝わってこない。
走る理由さえも。
リターンのこと何度も書いて恐縮だけど、現状だと、ごまかそうと思えばいくらでもごまかせるよね。
アジア雑貨6点セットも、現地で買い付けますとは書いてない。
ノリコさんが「選んだもの」であったとすれば、嘘偽りはないが、煙に巻かれた気分にはなる。
集めたお金、人のお金でバイクに乗ることは悪くないです。
例えば、クルマやバイクの購入資金を親に出してもらうことも「他人の金でバイクに乗る」ってことでは同じだし。
でも、このプロジェクトが許されるなら、「魔法使いになりたくないので30歳までにDT卒業したい!」ってのも許されるはず。*2
とにかく、今回のこのプロジェクト、夢というよりは、「私利私欲」なオイニーがぷんぷんなんす。
ノリコさんが満足すればOKで、お金を出すこと自体にメリットを見出す、またはノリコさんのファン以外にはこれといった「出資する理由」が見当たらないんですよね。
僕は、理由もなしに知らない人のお腹を満たすためのお金は出せないタイプの人間です。
もしかしたら、本当にマジメなひとかもしれない
と、またも疑心暗鬼になりつつあるのでクールダウン…。
ノリコさんのブログも見てみたけど…親切なコメントをしてくれてる人がいた。
それに対する返信も書いてあった。
今現在、ノリコさんはバイクに乗るのが楽しくて、店からもらってる自由時間をバイクの練習に充ててるそうだよ。
「練習時間を働く時間に充てたらええんとちゃうんかい!」という言葉は、すんでのところで飲みこめなかったので、こうしてここに文字になっています。
ノリコさんが、本当にバイクが好きで、本当にマジメな人で、サーキットで走ってみたい、というのはガチンコの夢で…
という可能性も捨てきれないですが…そうであれば、もっとやり方あっただろうと思う。
120万って結構な金額ですよ。*3
バイクの練習してる間に、アルバイトを一本増やしてお金を貯めてみるとかすればいいんじゃないか。
プロジェクトでのお金の使い道は、バイクの購入資金だけでなく、ツナギやグローブ、その他諸費用まで。
何から何まで、全て出してもらおうとせず、もう少しお金を貯めてみるとかしないのかな。
30歳まで時間があるんだから。
そもそも、CampFire側も、なんでこのプロジェクト承認しちゃったんだろうか。
こういう批判がくることを予見できなかったんだろうか。
エベレストに登頂したい!とか、○○を作って広めたい!とか、現在困っている○○のソリューションに賛同を!とかとは、どう見ても違うじゃんか。
立ちはだかる壁の高さとか、プロジェクトの成功によって世の中に何をもたらしたいか!っていう動機が。
えーと、最後になりましたが、わたくし、今回のノリPについて好き勝手書いてますが、
ノリコさんがサーキット走ることも、YZF-R6に他人のお金で載ることも、全然バカになんかしてないですよ。
協賛とか、スポンサーってのも、広く言えば他人の金だし。完全に同じじゃないけど。
まぁ、なんにせよ、やり方がマズかったんじゃねーか?というだけで。
頑張ってお金を貯めてバイクに乗ってる人もいっぱいいるわけです。
そういう人からしたら、当然反感買うよね、不快に写っちゃう。
ほんとの意味で、うらやまけしからん!も仕方ない。
はい、なんとなく着地点を見失ったところで、
現場からは以上です。
追記 9月15日
ノリP、プロジェクト中止になったみたい。
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まったく関係ないアフィリエイトコーナー。
ということで、僕にもお金ください←カス
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