前回は、テントやタープなど、衣食住の「住」にフォーカスをあてて書きました。
今回は、残された「食」が「衣」について書こうと思いましたが、かっぱくんid:penpentaさんから、コメントをいただきましたので、そちらについて書いていきます。
ふふふ、頼まれてもいないのに過剰にサービスしてしまうのがワタシ。
そして、肝心なところで力を発揮できないのもワタシ。
それじゃあダメじゃん、非情亭獅牡丹(ひじょうてい しぼたん)こと、ちょんハリ師匠です、どうぞよろしく。
事前の予習をしましょう
コメント欄にも記入をしましたが、特にテントやタープは本番前に一度立てることをオススメします。
テント買った!よっしゃ持ってくぜ!はやめましょう。
慣れた人であれば、ドームテントくらいなら、5分もあれば簡単にたてることができますが、初心者の皆さんにおかれましては、
「え?どっちが入り口だっけ?」
「あら?この杭(ペグ)はどうやって固定するんだろう?」
のように、「?」を頭の上に灯しながらテントと格闘されることでしょう。
事前にテントの立て方を知るのはもちろんのこと、テント構成部品を知っておくことが重要です。
また、意外と苦労するのが、テントのたたみ方。
畳み方に失敗すると、収納袋に入りません。
入らないだけならいいんですけどね。
「とりあえず、テントを入れている袋に入ればいいじゃん?」
↓
テントぐちゃー
↓
変なシワがついて防水性能オチー…
みたいなことは避けてほしい!!
安い買い物じゃないですから、大事に使いましょう。
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同様に、寝袋、スリーピングマットもです。
ちょっと話はそれますが、「世界の果てまでイッテQ」という番組をご存知でしょうか?
芸人、イモトアヤコが登山に挑戦しているのを見ましたが、そのなかで
「寝袋畳むのが大変だから、寝起きは機嫌が悪い」
というシーンがありました。
彼女の使っているシュラフは、耐寒仕様のため、通常の寝袋よりも、たたみにくいと思います。
寝袋や、空気注入式のスリーピングマットを畳むには、空気を抜き、圧縮しつつ巻かなければなりません。
これが、地味ーに力仕事なんですよ。
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なお、天候が悪い時を除いて、テントや寝袋は干すのが一般的です。
寝袋は、寝汗で湿っていることが多くあり、そのままにしておくとカビが生えるなど、衛生面でもよろしくありません。
テントも夜露や、雨が降っていれば当然それで湿ります。
最低限のマナーを
外だ!キャンプだ!といっても、好き勝手していいわけではありません。
キャンプ「場」に行けば、周りには自分たちと同じく、キャンプをしに来ている人たちがいます。
その人たちは、普段の生活における「お隣さん」と同じなんです。
お隣さんを無視して、大音量で音楽を流したり、夜が更けても大きな声で話したりしたら、どう思うでしょうか?
逆に、そんなことをされたら、どう思いますか?
一日遊んで、そろそろ寝たいのに、うるさすぎて眠れない…睡眠妨害されたらイライラしませんか?
音に限らず、「明かり」もそうです。
テントの生地は、壁ではないので光を通します。
深夜まで煌々とランタンを灯し続けるのは避けたほうがよいです。
火の扱いには気をつける
何を当たり前のことを…と思うかもしれませんが、書きます。
当たり前のことだからこそ、気をつけなければ!
キャンプの醍醐味の一つにたき火を挙げる人は多いと思います。
かくいう、僕もその一人です。
ただ、たき火をするときにも、気にしなければいけないことがあります。
薪や、バケツに水を汲んでおく以外にも、いくつかポイントがあるので書きます。
1. たき火OKのキャンプ場か?
キャンプ場によってはたき火がNGのところがあります。
事前に調べていきましょう。
2. 直火はOKのキャンプ場か?
地面に直接薪を組んで燃やそうと考えてませんか?
燃やしきれなかった炭を、その場に残して帰ろうと思ってませんか?
それ、NGです。
地面に直でたき火 = 直火はやめましょう。
最近では、直火OKのところでも、たき火台を持ち込むのが一般的です。
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そして、燃やしきれなかった炭を放置して帰るのもNGです。
詳しい説明は省略しますが、炭は自然分解されないからです。
灰まで燃やし尽くしてしまえばいいのですが、燃え切らなかった炭は、きちんと回収してキャンプ場の管理小屋に引き取ってもらうなり、持って帰って燃えるゴミで処理するなりしましょう。
あと、たき火台で燃えてる炭を消そうとして水かけると、たき火台変形しちゃうからね。
たき火台上では炭が自然鎮火して、温度を下げる → 炭を水につける → 缶に回収が一番いいよ。
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せんべいの缶とか、消し炭壺として使えるし、せんべい食えるし、なかなかいいと思う(笑)
3. 燃やしてもいい燃料か?
山の中のキャンプ場だから、薪を拾って集めりゃいいじゃん?と、安易に考えていると、
最悪、死にます。
冗談じゃなくて、これ、マジです。
燃やすと有毒ガスを出す植物も多いんだ。
キョウチクトウなんかは、たき火で燃やすと有毒ガスが出るし、生木を箸替わりに使っても逝けちゃう!!
なので、薪は買っていくのがいいでしょう。*1
あと、拾ってきた薪が生木(なまき)だと、火はつかないわ、煙は出るわで、ツライ&お隣さんに迷惑をかけることになります;
4. たき火をする場所を考えよう
これはどういうことか、というと、タープの下や、テントの周りなどではたき火をするな、ということです。
なぜでしょうか?
この程度のことに気づくことができなければ、とりあえずたき火はしないほうがいい…。
こたえは簡単。
燃え上がる火の粉で、タープ、テントに着火すると、穴が空く、または盛大に燃えます。(当たり前)
炎上するのはプロブロガーの方々だけにしておきましょう(偏見)
難燃性素材なら大丈夫かもしれませんが、過信は禁物です。
たき火というのは、ガスコンロのように「つまみ」をひねるだけでコントロールできるものではありません。
↑こういうところは、地面が草でおおわれてるので、そもそも直火がNG。
キャンプ場はキレイに使う
ゴミを持ち帰るのは当然ですね。
あとは、さっきの燃やしきれなかった炭を放置しないとか、掘った穴を埋めるとか、うーん、もう当たり前のこと過ぎて書くのが嫌になってきたぞ!!
これからあなたが使うキャンプ場は、次にこのキャンプサイトを使う、見知らぬ誰かから借りていると考えましょう。*2
借りたものを汚して返されると、いい気はしませんよね。
借りたものは、借りる前よりもいい状態にして返すくらいの気持ちを持ちましょう。
それに、キャンプ場がきれいだと、使っていて気持ちいいし、ね。
まとめ
ここまで書いてきたことをちょっとまとめます。
- テント、タープは買ったら開いて中身を確認しよう
- テント、タープの張り方、畳み方を予習しましょう
- 寝袋、スリーピング・マットの収納方法を確認しよう
- テント、寝袋は天日干しをするなど、乾燥させてからしまおう
- たき火をする時は「火を扱う」意識を持とう
- キャンプサイトは、次に使う人の為に、キレイに使おう
はい、なんか、もっと書きたいこともあるけど、とりあえずまたもボリューミィなエントリーになったので、ここらでまとめて切ります。
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↑こないだ、ちょっと立ち読みしてきたけど、そこそこ良かった。
立ち読み推奨するわけじゃないけど、パラパラ見てみるといいと思います。
価格も安いし。
現場からは以上です。
*1:建材ベースで接着剤がついてたり、粗悪なのもあるけど、ホムセンで買える薪なら大抵は大丈夫かと
*2:ネイティヴ・アメリカン、ナヴァホ族の「自然は次世代から借り受けたもの」という考えを拝借