■まさか・・・アレに手を出す日が来るとは・・・。
先日、山口に帰ってきたのは、前回の更新でお伝えした通り。
そして、そこで20年ぶりくらいに、親戚のT兄ちゃんと合った。
小さいころからいろいろと可愛がってくれたT兄ちゃん。
プラモデルやゲーム好きになったのは、彼のおかげだ。
自分は今年で33歳だから、T兄ちゃんはもう40近いか、少し越えたくらいだと思う。
しかし、昔と変わらず、笑顔で接してくれる、朗らかなT兄ちゃん。
まったく、20年ぶりという時間の隔たりを感じることはなかった。
↑実家近くの景色
■T兄ちゃんがくれたもの。
僕もいい年だし、社会に出てそれなりの時間を過ごしてきた。
T兄ちゃんと、昔の話に花を咲かせつつも「最近どうなの?」と、大人の会話もできるようになった。
まずは、僕の近況を話す。
ち「プログラマーが次々に辞めよるから、人手が足りんのよ」
T「ほうか、ちょんハリも大変やのー。」
ち「ところで、T兄ちゃんは今なにしよんの?」
T「おれが?俺は今な、こういう仕事しよる・・・」
と、名刺をもらう。
どうやら、T兄ちゃんは県の観光事業にかかわる仕事をしているらしい。
そして、
T「そういや、ちょんハリはこれ知っちょるか?」
と、あるものを手渡してくれた。
■こ、これは・・・!!
T「本当はこれは、【そこ】に行った人にしかあげちゃーならんのじゃが、ちょんハリにならええじゃろ。」
といって手渡された一枚のカード。
そこに写されていたのは・・・ダム・・・!!
T兄ちゃんは、僕にダムカードをくれたのだ。
は?ダムカード?なにそれ?
と、思った方もいるだろう。
このダムカードは、知る人ぞ知る、国土交通省や、水資源管理局などが発行する、「カード型パンフレット」なのだ!!
■カードであって、カードでない。
ダムカードをパンフレットとしているのは、このカードが広報用のものだから。
「パンフレット」という名前にすることで、国からお金がおりるのだ。
そんなちょっとした行政的カラクリもある、このダムカード。
ダム写真や、ダムスペックなど、見る人からすれば、ムダに豊富なダム知識が掲載されている。
■まるでトレーディングカードのような、すばらしさ。
Flickrから拝借してきたカードイメージ。
カードの左上には、ダムの名前。
そして、右上と右下には、アルファベットで何か書いてある。
なんだこりゃ?単なる飾り?いや、そうではない。
ちゃんとした意味があるのだ。
右上のアルファベットは、そのダムがどういう目的で使われているかを表す。
この青野ダムの場合、F = 洪水調節、N = 河川の正常な流量の維持、W = 上水道。
そして、右下のアルファベットは、ダムの型式を表す。
青のダムは、G = 重力式コンクリートダム、である。
その他にも、記号があるのだが、それは国交省のダムカードページで調べてほしい。
ただのカードと思っていたら、意外と奥が深い。
どうだい、欲しくなってきたかい?
しかし、その入手条件はなかなかに特殊で過酷だ。
■行かないともらえない。
配布場所は、ずばりダムカードに記載されているダムそのもの。*1
つまり、お目当てのダムまでいかないともらえないのだ!!
しかも、「おひとり様一枚」が鉄則!!
誰かに「俺の分ももらってきてよ」と頼むことはできない。
また、子供のためにもう一枚、とかそういうのも無理だ。
ダムカードは己の手でつかみ取るものなのだ。
■言わないともらえない。
ダムカードは、そこらへんに置いてあるわけではない。
ダムに併設される管理事務所などで厳重に管理されているのだ。
そのカードを手にするには、「拙者、ダムカード欲しさに、はるばる参った。願わくば、貴殿の管理するダムカード、譲ってはもらえまいか。」という、めんどくさい交渉を・・・する必要はなく、「ダムカードいただけますか?」と、職員さんに聞いてみる必要がある。
場所によっては、ダムをケータイなどで撮影し、それを「ダム行ってきました証明」として引き換えてもらうことも必要となる。
■平日しかもらえないダムカードもある。
最近は土日ももらえるところ(ダム)が増えているようだが、平日の限られた時間しかもらえないダムカードもある。
つまり、せっかく行ったにも関わらず事前に下調べをしないとダム足、いや、ムダ足を踏むことにもなりかねない!!
■地域おこしの起爆剤になるか・・・?
近年、表には出てこないものの、アンダーグラウンドでは地獄の業火よりも勢いがあり、地獄の釜よりも熱く煮えたぎっているとかいないとか、言われたり、言われていなかったりするダムブーム。
そこにきて、このダムカードである。
ダムマニアにはもちろんのこと、今までダムにそこまで興味を持たなかった人たち・・・例えば、スペック厨と呼ばれる人たちや、工場マニアなどの人たちにもガツンと突き刺さるアイテムであることは間違いない。
もちろん、ちょんハリ師匠自身も、これからダムカード収集に日本各地を飛び回ろうかと考えている次第です。
最近では、ダムカレー×ダムカードでのコラボもあったらしい。
え?ダムカレーをご存じない?
ダムカレーとは、カレールーを、ライスのダムでせき止めた、カレーライス型ダムのことである。
たとえばみなかみ村ではこんなコラボがあった。
惜しいことに、2015年3月末でキャンペーンは終わってしまったようだが・・・ぜひともまたやってほしい。
■全国で300種類以上のダムカード!コンプはほぼ不可能か!?
これはまさに、深淵の入口。
なんというものをくれたのだ、T兄ちゃん、あなたは齢30を超えた僕に、また新たな遊びを教えてくれた。*3
ダムカードには、新旧バージョンも存在し、フルコンプは絶望的だ。
しかし、フルコンプできないからって、それがなんなのだろう。
集めるべきカードがそこにあるなら、集められるだけ集めてみようではないか!!
バイクの免許もとったし、これはツーリングのための良い理由になる!!
カード1枚のために、全国行脚を辞さない構えであるよ。
不思議なことに、ダムカードを集めよう、そう決めた瞬間から、ダム自体への興味も高まってきた。
人の力で建造する、巨大施設。それがダム。
公共事業で建設される巨大施設といえば、古くはエジプトのピラミッド、そして万里の長城など・・・そういったものと並べてもよいのではないか?とまで思うようになってきた。
・・・ということで、クルマ、アイドル、バイクに続いて、新たな趣味「ダムカード集め」が仲間入りしました。
あ、そうそう、T兄ちゃんに、どこのダムカードをもらったかは、イリーガルな手段で手に入れたので、今はアップをやめておきます。
いつか自分の足で手に入れたときに、アップする・・・かも。
■かわりにこの一枚を。
ちゃんとしたダムカード収集の前に、この一枚をゲットしたのでアップ!
ダムマンガ初版本についてくる、主人公、黒部弓見と、黒部ダムのダムカード!!
なおダムマンガはその名の通り、まさにダムのマンガ・・・。決してガンダムマンガではないぞ!!
ダム×女子高生、見開き3ページ目でパンチラが発生するなど、なかなかに人前では読めない仕様!!
JKごときのマンガに、俺のリビドー決壊寸前だと!?んなわきゃない(笑)
単行本では、ダムマニア界の超有名人、宮島咲氏によるダムコラムも掲載!
来月には、2巻も出るみたいなので、今から予約して待っているという、ちょんハリ師匠であります。
最近は、ばくおん!!だったり、それまで「漢」の趣味だった世界に、じゃんじゃんJK主人公を投入した作品が増えてるよね。
いや、女性が進出するのはいいんだけどさ・・・おんなじ趣味を共有できたりできるし。
でも、逆に、女性が好きそうなものに、「漢」はなかなか手を出しづらくない?え、自分だけ?。
例えばスイーツ。手を出すには関取になって、親方にならないと、手を出すことができない。*4
「漢」の世界が徐々に狭まってて、ちょっと寂しい気もする。
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