■前回のあらすじ
大型二輪の教習車に慣れない。傾けるのこわい。
■3時間目:意外な鬼門?クランクに笑顔が消える。記憶も消える。
大型車のトルクは太くていいなぁ。
などと余裕をかましていたのもここまで。
3時間目はクランク・・・だったと思う。
はい、一か月くらい前の出来事なので、そろそろ記憶がヤバイ!!
■トルクが太くて逆にむずい・・・。
中型のときには感じなかったこと。
大型二輪の教習車は、1足で走ると、トルクが強すぎて、低速走行が逆につらく感じられた。
前に出る力が強すぎて、リアブレーキだけだと制御しづらい・・・。
で、あわせて、左手も半クラ ←→クラッチ切るみたいにせわしなくなるので、慌ててしまい、バランスを崩しやすくなってしまった。
さぁ、どうすればいいのか・・・。
そういうときは、迷わず2速に入れるのさ。
そうすると、1速時よりも、低速時に前に出ようとする力が若干マイルドになる。
しかも、トルクが太いおかげで、リアブレーキをかけつつ、若干ひきずるようなイメージで走行してもエンストが起こりにくい。*1
クランクの入口で2速にシフトチェンジしておくのがオススメさ。
■それでも、まだ曲がりにくいんです・・・
とりあえず速度調整はうまくいくようになったけど、まだまだバランスに難あり。
さぁ、どうしようか・・・
どうも、バランスを崩した原因は、腕が緊張してこわばっていたからみたい。
そう、前の教習時間でもそうだったが、緊張すると、ひじがカチコチになる呪いに僕はかかっていた。
こんなときは!!ずばり、ちょっと「前傾姿勢」になって、強制的にひじに余裕を作ってやると、よいのだったね!?
っつーことで、前傾姿勢・・・も、ふらふら・・・?
あら?なんでぞ?
あ、そうか、視線が下に行ってたからだ。
なるべく視線をあげるようにしたら、それまで50%くらいの成功率だったのが、75%くらいにはなりました。
うむ、あとは地道に練習するしかないな。
なんて悠長なことを考えていた僕だが、実は「みっちり練習してる時間」なんてものは、この先存在していなかったのに気付くのは、第2段階に入ってからだった。
■4時間目:AT大型二輪の体験
AT大型二輪 → 小回り利かない、取り回しツライ、乗りづれぇ。多分教習所以外では、よほどの事情がないと一生乗らない。以上。
・・・って、さすがにはしょりすぎか;
AT大型二輪・・・ぼかぁね、普通自動二輪のAT教習で痛い目見てたからね、当然トラウマになってたよ。
おっかなびっくりでの乗車よ。
そうそう、ここでちょっとためになるっぽい話を書こうかな?
■自動二輪の免許区分について
さて、二輪免許には、いくつ種類があるのでしょう?
排気量別に箇条書きにしていくよ。
- 原動機付自転車免許
~ 50ccの壁 ~
~ 125ccの壁 ~
~ 400ccの壁 ~
ほい、ざっとこんなもんです。
で、この中でも大型自動二輪免許について注目してみましょう。
■クラッチ操作あるなしだけじゃない?大型自動二輪免許の不思議。
大型自動二輪免許は、400cc超の排気量をもつ自動二輪車に乗るための免許です。
さらに、その大型自動二輪の免許も、AT限定と、無印(ここではMTとします)の2種類がありますね。
どちらも、今更書くまでもないことですが、親切設計がモットー(嘘)の当ブログですからね。
あえて書きましたよ。
さて、「AT限定」と聞くと、これは普通自動車免許を持っている人からしたら、
「あぁ、クラッチ操作のあるマニュアル車か、アクセルとブレーキペダルのオートマ車の違いか」
みたいに思うと思います。
しかし、大型自動二輪の免許(MT)とAT限定には、決定的な違いがあります。
それは、AT限定の大型自動二輪車免許では、650ccまでしか乗れないということです。
自動二輪の大型免許だから、排気量の制限なくなると思ったでしょ?実は違うんです。
だから、さっきの区分を正確に書くと・・・
~ 400ccの壁 ~
- 大型自動二輪免許(AT限定)
~ 650ccの壁
- 大型自動二輪免許
となるわけです。
■AT限定の大型免許では乗れないオートマのバイクがある。
な、なにを言ってるんだぜ?
と、思うそこのあなた。残念だがこれは本当の話だ。(2015年8月現在)
例えば、ホンダからは、DN-01、NM4、ヤマハからはFJR1300(AS仕様)というバイクが販売されている(いた)。
DN-01の排気量は680cc・・・AT限定の大型免許で乗れるのは、650ccまで・・・
あっ!乗れない!!
そして、NM4。
すんません、ガンダム好きな僕としては、ガキくさいと言われようと、スゲーかっこいいと思います。
過去にはシドニアの騎士などで有名な弐瓶勉作品に出てくる架空の企業、「東亜重工」コラボも作られてますが、やべぇぜ、白地に赤とかカッコ良すぎるんですけど・・・。
でも排気量750cc。
DCT(デュアルクラッチトランスミッション)採用のオートマ*2車だけど、
NM4は大型自動二輪AT限定免許では乗れません。
最後に、FJR1300.
1300cc、ヒュー!ビッグバイク!!
こいつでツーリングしたらどんな気分になるんだろう!!??
まぁ、大型自動二輪AT限定免許では乗れないけどな。
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大型自動二輪、AT限定免許で乗れるのは、スズキが販売する、スカイウェイブの650ccまでだ。
■これから大型自動二輪免許を取るなら。
もし、あなたがすでに「普通自動車免許」を持っていて、バイクに興味が湧いたとして。
そして、「クラッチ操作のないAT限定のほうが楽そう」と思っているなら・・・
一度立ち止まって、マニュアル車に乗ることも考えて見てほしい。
確かに、慣れるまではクラッチ操作は大変かもしれない。
でも、体格の小さい僕は、普通自動二輪で乗れるビッグスクーターから、すでに「限界」を感じていた。
ビッグスクーターでクランクとか走りたくない。
操作性でいうなら、MT車のほうが段違いに楽だから。
■5時間目:みきわめ。
何事もなく、修了。
次回:2段階って、あっという間なんだよ。に続く。