■前回の復習
教本抱いて、イメトレの夢を見ろ。
■来ました、急制動。
第2段階も残すところ4時間。
ついにやって来ました。
やることは簡単、40km/hまで加速して、規定の距離内で、急ブレーキして止まるだけなんだけどね。
その前に、少しだけ怖い話を書いておこうか。
■最近の教習所ではプロテクターが必須です。
自分が入所した時、教習時にはプロテクターの着用が義務付けられていました。
膝、肘、胸、背中を守るプロテクターです。
しかし、数年前までは、教習時のプロテクターは必須ではありませんでした。
これは、いろいろな教習所のホームページ開いて見るとわかります。
更新を怠っているサイトの二輪教習のページには、プロテクターをしていない教習生の写真が使われてたりしますので。
とりあえず、長袖、長ズボン(もちろんヘルメットとグローブ装備)であれば乗れました。
ではなぜ、必須になったのか?
理由は簡単。事故が起こったから。
しかも、死亡事故が。
教習生が死んでしまうって、相当のことですよ・・・。
今でも、「教習所 バイク 死亡事故」などで検索すると、過去の記事を見ることが出来ます。
この一件依頼、教習所ではプロテクターをつけることが必須になりました。
プロテクターについては、長くなりそうなので、このあたりでやめておきます。
■急制動、油断するなよ。
さて、なぜプロテクターの話を書いたかというと、教官から「急制動でコケるやつ多すぎ」という話を聞いたからです。
(ちなみに、教習所の死亡事故と、プロテクターの話もその教官から聞きました)
急制動のクリアの条件は、時速40km/hまで加速して、乾燥路面11m、湿潤路面14mで停止することです。
停止までの操作を順を追って書きます。
1.すばやく40km/hまで加速。
2.メーター読みで40km/h超えたとわかったら、加速も減速もしない(俗にいうパーシャルな)スロットルの開け方に。
3.制動開始直前でアクセルを戻す。
4.エンジン、リア、フロント、ブレーキのすべてを活用し、特にフロント、リアブレーキはタイヤがロックしない程度にかける。
5.クラッチはエンスト寸前で握り、停止線を目ざして止まる。
では、一つずつ詳細に見てみましょう。
■1.すばやく40km/hまで加速。
通常の教習では、かなり早めのシフトアップを求められるかもしれませんが、40km/hに加速するには、バイクの低速ギアのトルクをフルに使う必要があります。
教習所では3速で40km/hまで加速するよう言われました。
1速で20km/hくらい、2速で35km/hくらい、3速で40km/h越えになる感じで大胆にアクセルを開けていきます。
低回転のギアで「引っ張って」加速するんです。
■2.メーター読みで40km/h超えたとわかったら、加速も減速もしない(俗にいうパーシャルな)スロットルの開け方に。
メーター読みで40km/h超、42km/hくらいになったら、アクセル開度をパーシャルに。
パーシャルと書くとわかりにくいのですが、ある程度まで加速をすると、アクセルの開け方を一定にすることで、加速も減速もしない状態を維持することが出来ます。(路面状況にもよりますが、大体の教習所では平坦なのでこれがわかりやすいかと・・・。)
ここで注意したいのが、速度の出しすぎです。
教官によれば、最近速度を出し過ぎる教習生が多いのだとか。
しかも、50km/hは出ているらしく・・・。
なぜ、速度を出し過ぎるのかというと、それには理由があります。
二輪の卒検時に実施する急制動では、速度が40km/hに満たないと、やり直しになるからです。
(やり直しで速度が足りない場合は卒検中止)
これを恐れて、つい速度を出しすぎてしまう模様。
なお、卒検の急制動では、停止線で止まれず超過すると、即試験中止です。
教官は、「最近、みんな飛ばし過ぎ。50km/hで止まれるわけがない。っつーか俺でもやったら辛いわ」と話してくれました。
速度を出し過ぎると、フロント、リアブレーキによる制動開始までの空走距離も延びます。
すると、「止まらなきゃ」という意識が働くために、フロント、リアブレーキを思い切りかけて、その結果タイヤがロック、ひどい時には転等する危険性もあるため、非常に危険です。
確かに、速度不足は避けなければなりませんが、50km/hまで出す必要はありません。
メーターを見て、40km/hちょっと出てるかな?と思えるくらいでも問題なしです。
3、4、5の操作については、また次回。
次回・急制動後編。
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↑この速度は試験やり直し・・・一本橋は合格。