この七年で、色々とストレスを感じることがあった。
まず、親父を失った。これは7年前。
そして、転職をした。これが、4年前。
さらに、1年半前、母親がこの世を去った。
現在進行中で起こっていることがもう一つあるんだけれど・・・あまり書きたくない。
母親がいなくなった2012年は、本当につらかった。
いなくなった親父の分まで孝行しようと、ようやくできるぞ、と、そう思った矢先だったので、ダメージは半端なかった。
しかも、自分が30歳になる誕生日が9月で、それから一か月して、あまりに突然いってしまったもんだから。
実は今でも現実感がない。
むしろ、時間があの日から止まったままの気がしている。
いや、確かにめくったカレンダーはもとには戻らないし、仕事をしていると、「もう3月も終わりだなぁ」、とかは感じるけれど。
心がそこに置いてきぼりになっている。
そう書くしかない。でも、毎日を送っている。
今日も生きている。
あんなにつらいことがあったのに、なんでダメにならずに、今もなんとかやれているのか。
それには、三つ、理由があった。
逃げる場所があった。
あきらめるのが早くなった
話を聴いてくれる人がいた
自分が逃げられる場所
母親がいなくなってから、家のことを一手に引き受けることになった。
家事の多くは妹に任せるが、その他の面倒な事務手続きはすべて自分が進めることに。
色々な名義変更や、遺産の分割と、やることが多すぎて、いやになった。
逃げ出したくなった。
いや、実際逃げた。
家でも、会社でもない場所に。
ボーイスカウトの活動に参加しているときは、目の前に山積みされたことから解放されていた。
それって結局、母親がいなくなって「発生した事」から目をそらしているだけなんだけど、少しの間でも、自由になることで、押しつぶされずにすんだ。
あと、スカウト活動を続けていたおかげで、一人暮らしこそしたことはないものの、それなりの生活力がついていた。
- 音楽
大学時代に、ア・カペラサークルに入り、そのころ組んだア・カペラバンドの仲間と今でも続いている。
メンバー5人のうち独身なのは自分だけになってしまったが、今でも時間を合わせて練習(と称した飲み会?)をしている。
歌っているときもまた、目の前の嫌なことを忘れることができた。
もちろん、メンバーが気を使ってくれていた、ということもあるのだけれど。
逃げることの大事さ
仕事が嫌だから、明日からいきなり行かない、勝手にやめる、っていうのは、うん、まぁ、あれかな、とも思うけど。
でも、ダメだと思ったら、一日や二日や2週間や半年くらい休養したらいいんじゃないか。責任が、とかそういうの抜きで。
ずっと続けても前なんて見れないし、下を向くしかないなら、せめて横を向けるようにしたらいいんじゃないか。
自分には、家と、会社とは別に、「ボーイスカウト」と「音楽」という逃げ場があった。
そこに逃げていると、不思議なことに、「やっぱりちょっとは立ち向かわなきゃだめかも」、「逃げっぱなしはマズイかな」という気になれた。
目をそらしたくなることに、アクセル踏みっぱなしの状態ほど、つらいことはない。
ガソリンが切れるまで突っ走ることはない。
だから逃げた。
ぐだぐだ頑張っても仕方ない。
元来、真面目系クズ。
中途半端な責任感とプライドが邪魔をして、仕事では「できません」、「No」が言えなくなっていた。
そのため、自分に極端な負荷がかかってしまっていた。
終電で帰宅、当たり前。
休日出勤、当たり前。
どんどん、体がボロボロになっていった。
心もすり減った。
そして、あるとき、自分の中の悪魔が・・・
「もうその辺にしてサボっちまえよ・・・」
と囁く。
・・・。
その誘いに乗ってしまった。
残業していて、時間は22時にさしかかろうとしていた。
・・・帰った。
終電まではあと3時間もあるのに。
-翌日。
上司に謝った。
「すいません、このスケジュールは無理です。これ以上は頑張ることはできません。完成する前にこっちがダメになります。クライアントと交渉してください。」
自分がどんな表情でそれを伝えたのかはわからないが、上司がクライアントに謝った。
結果。
スケジュールが延びた。言ってみるもんだな。
それからは、無駄に頑張るのを辞めた。
えらい人に頭を下げてもらって解決するようなら、そうしてもらうようにした。
・・・あまりやりすぎると、クビになりかねないけども。
でも、上司の給料には「頭下げ代」も含まれている。
そう考えたら、ちょっと楽になって、必要以上に自分を追い込んで頑張ることをしなくなった。
俺の話を聞いてくれ。5分だけでもいいから。
そういう相手がいました。
つらい、と話せる相手が。
黙って聞いてくれて、自分を甘やかしてくれる人が。
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恥ずかしい話ですが、その人の前で何回も泣きました。
親父のときも、お袋のときも。
転職を考えていたときも、その人に相談しました。
今考えると、その人がいなかったら、とっくに、ダメになっていた気がします。
おっとまずい!もうこんな時間だ!!(ただいま26:50)
明日もあさから仕事なので、そろそろ寝ないと!!
と、いうわけで、自分はこの7年間でやたらストレス回避がうまくなりました、というお話でした。