誰にだって、忘れられない想いがあって。
それを捨てきれずに、心のどこかに抱えていたりするだろう?
違うかい?
そんな想いのない人生ってのは、ある意味幸せだと思うよ。
胸のモヤモヤ…なかなか晴れない。
こんなときこそ、バイクの出番だ。
頼むぜ、相棒!
なーんて気取ってみたものの、僕の身長ではカッコよくバイクに跨ることも出来ない。
ったく、決まらないなぁ…あぁ、こんなとき、己の低い背丈を恨むよ。
国道134号線を流して
6月。久々の晴れ間。
134号線を江の島から流す。
クルマは多いものの、混雑というほどではない。
日差しはなかなかに強い。
また停車時にエンジンから上がってくる熱に体力を持っていかれる。
ちょっと長い時間太陽の下にいすぎたかな。
134号線から国道1号へ向かい、目的もなく西へ。
すると…
なになに…二輪の駅…だって?
へぇ…。
ちょっと寄って一休みしていくか。
この時僕は、数分後に起きる再会のことなんて、思いもしなかったんだ。
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