シベリア少女鉄道の舞台「ほのぼの村のなかよしマーチ」を観てきたよ。

■ほぼ10年ぶりのシベ少。

ウレロ☆未確認少女や、現在絶賛放映中の甲殻不動戦記ロボサン。

いまや、テレ東の深夜帯でシチュエーションドラマを書かせたら、右に出るものはいない・・・と勝手に僕が言っている、土屋亮一氏。

その土屋氏が主宰の劇団、シベリア少女鉄道のお芝居を観てきました。

4月に観に行ったU-1グランプリ「case:05 JOVI JOVA」から、半年ほどあきましたが、今年二回目の観劇です。

前回の観劇：

限定復活したジョビジョバの舞台、U-1グランプリを観てきました。 - まるでちょんまげハリウッド

そして、シベリア少女鉄道の観劇自体は約10年ぶり。（最後にみたのは、「笑顔の行方」）

本当は、一昨年行こうと思っていたのですが、母の不幸があり断念、今年の春も、仕事が忙しく断念。

念願かなってのカンゲキだったわけですが、そんなことは、やはりどうでもよく。

photo by genevicius

■まずはこの動画を見てほしい。

シベリア少女鉄道『How are you?』 - YouTube

ご覧いただけただろうか。

重い空気で始まったと思ったら、徐々に雲行きがあやし・・・いや、おかしくなり・・・

最終的にはすべてが笑いにつながっていく。

この、「どんでん返し」、点と点がつながって、線になる瞬間の笑いが、この劇団の、いや、土屋先輩の必殺技！・・・だと、僕は思っています。
*1

なお、この必殺技はウレロ☆シリーズでも炸裂しているので、お時間があればぜひ！

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■今回のお話「ほのぼの村のなかよしマーチ」

いやぁ、ふざけたタイトルだよね。

パンフに書いてあるあらすじを見ると、

わくわく山のほのぼの村では、
にんげんも、どうぶつたちも、やさいも、くだものもみんな友だち
ところがある日、村に大きなあらしがやってきたからさあたいへん
お空はたちまち荒れもよう、お庭のかきねもふきとばされて、
こまったこまったむすめさん
でも、みんななかよし、あの子が大すき、ゆうきのラッパをぱぱらぱら
たまにはけんかもするけれど、ちからをあわせてどうにかしよう

※未就学児入場不可

ですって・・・。

ここからは若干、ネタバレを含むので、見たい方だけ、クリックしてくださいな。
ネタバレしちゃうよ

物語前半は、「ほのぼの村」の名前の通り、ちょっとズレてる、でもほのぼのとした、「おゆうぎ会」の如きお話が展開されます。
ところが、開始から30分くらいすると、セットの後ろから「やりよったな！！ゴラァ！！」「何しとんじゃワレ！！」的な怒号が聞こえてきます。
なにかの聞き間違いか？と思ったそのとき、「ほのぼの村」の背景幕が落ちて、舞台後方にヤクザの事務所のようなセットが露わになります。
実は、「ほのぼの村」というのは、劇中劇だったんです。
露わになったヤクザの事務所では、やれ、「甘い汁を吸う」、「うちのシマで好き放題」のような、全く「ほのぼの」していないセリフが飛び交います。
甘い汁・・・なんのことだろう？
そう思っていると、先ほどまで声を荒らげていた男が着替えて、劇中劇「ほのぼの村」の中に出てくるではありませんか。
そして、両手に花状態で女性キャスト（マジ天使！！）を抱くと、事務所から__「またやりよったな！！」__と、絶叫が！！
甘い汁、それは、男性キャスト陣が、お芝居の設定、演出を利用して、如何にして女性キャスト陣（全員カワイイよ！！）の身体に自然に触れ合えるか・・・ということだったのです。
なお、劇中では、「演出上、自然に女性キャストと触れ合うこと」を「ラッキースケベ」、と呼んでおりました。
「ラッキースケベ」、明日からでも使いたい、「声に出して読みたい造語」です。

男性陣も、最初は偶然を装って、女性キャストとの接触を試みていたのですが、徐々に大胆に、そして確実に「セクハラ」・・・を超えて、もはや犯罪レベルまでエスカレートします。

一例を上げると、盗撮、のぞき、「食べ残しを頂きます」・・・など、文字にするのも憚られるような、変態行為が横行するのです。
未就学児どころか、ロボサンに出ているエビ中ちゃんたちも入場不可な展開ですよ！！

繰り出されるセクテク*2に、観客も目が離せません。
次は、どんな手を使って、スケベ行為に及ぶんだ・・・！？

男性キャスト陣が、如何にしてスケベをゲットするか、スケベ行為がエスカレートし、他人のスケベ行為へ嫉妬し、さらなるスケベ行為へ、その果てには、なんと・・・！！
・・・ってことで、続きは劇場でお楽しみくださいませ＾＾
追記：スケベ行為って書いたけど、もちろんお芝居の話なので、見せられる、笑える程度のもんですよ！ 閉じる

■お芝居を見た感想です。

前に「笑顔の行方」を見た時には、壮絶な前フリ、最後に、散らばっていた伏線を一気に回収！って感じでした。

上のほうで貼った動画もそうですよね。

伏線回収までは、シリアスドラマが展開されたり、それほど重要でもないようなシーンが続いたりもします。

ただ、この前フリこそが、伏線回収時の笑いにつながるので、後半のために、前半部分も具に見ておきたいところではあります。

点と点がつながって、一気に笑いへと晶化する。

富士急ハイランドに例えるなら、FUJIYAMAみたい。

登って登って（前フリ）ギューン！！（伏線回収）なドラマ展開、がこれまでの、シベリア少女鉄道のお話に対するイメージでした。

今回は、そうではなく。

割りと早めに、お芝居の世界観というか、ネタばらしのようなものがあって、あとは、各キャラクターがあの手この手で動きまわります。

キャストの皆さん（特に男性陣）が、演技しているのか、それとも地で「タイヘン」*3なのかわからないくらいでした。

このあたりは、本当に説明しにくいので、ぜひ劇場に足を運んで頂きたいところ。

他にも注目したいのが、絶妙なセリフ回し。

特にグっと来たのが、きこりのトムおじさんのセリフ「晩のおかずができた。」ですね。

お話がお話なので、きっと意識して書かれたセリフなんだろうなぁ、とか、変に勘ぐってしまいます。

photo by Lel4nd

■面白かったよ、シベ少！！

久々に大笑いしちゃったよ、もう・・・。

お芝居の構造が・・・とか、小難しいことは書く気も書くスキルもないので、書きません。

観に行って、ウプププ、がガハハハ！、になり、ボヘヘヘ！！と笑いたい。

そんな人におすすめです。

オチを知ってから、もう一回観てみる、というのもアリだと思いますよ。

何より、女性キャストみんなかわいいし！！

男性キャストは全員濃いぃし！！

そんなシベリア少女鉄道の「ほのぼの村のなかよしマーチ」は、10月26日（日曜）まで！！

シベリア少女鉄道のホームページ

劇場でもらったパンフによれば、シベリア少女鉄道は来年2015年春にも公演をするようなので、また行く予定です。

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*1:余談だけど、ドンデン返しといえば、シベリア超特急だよね

*2:セクハラ・テクニック

*3:ヘンタイ