■前回までのお話。
とある「業者」に最先端のウェアラブルデバイスを予約して1年半が経過。
しかし、注文した「業者」のネットでの評判がすこぶる悪く、詐欺ではないか?と疑い始めるちょんハリ師匠。
開発したメーカーに直接問い合わせるも、「日本の○○という業者からの注文はない」と回答を得る。
「あ、これ持ち逃げされるオイニーがぷんぷんする。」
泣き寝入りはしたくないちょんハリ師匠は・・・。
■情報を集めて外堀を埋めていった。
前回までに、メーカーから「初期ロットは5月の大型連休を過ぎるころには発送完了している」という回答を得ていた。
あとは、その「業者」に対して、こういう回答を公式にもらっているけど、どうなの?とメールを送り続ける日々。
なお、業務を妨害する意図は全くなかったので、
「○月○日までに回答をください」
→ 回答期限すぎる
→ 「先日メールした件、どうですか?○日までに回答してください」
これを繰り返すのみ。
とりあえず、「業者」から、「メーカーの発送計画が不明なので、いつ発送できるか不明」って回答をもらっていたけれど・・・
あれれれれ?おかしいな?すでにメーカーからは、「初期ロットは発送完了したよ」って回答があったよ。
ねぇ、おたくら、ちゃんと商品届くんだよね?
こっちは2年も前に発注してるよ?
このまま商品が届かないということは、つまり、いやいや、まさか詐欺じゃないよね?
・・・でも、万が一、万が一そうだとしたら、
おたくらの債務不履行ということで、しかるべき対応しちゃうよ・・・?
実際に、債務不履行云々や、法的措置だとか、消費者センターだとか、直接的なメールはしませんでしたが、繰り返し連絡をすることで、この先、「この客、めんどくさくなる」感を伝えていたのでした。
■さっさと内容証明送ればよかったじゃん。
消費者センターやら法テラスやら、行けばいいじゃん。
そんなメール、破棄されちゃうよ。
と、思う方もいらっしゃるでしょう。
ですが・・・まず、なんで契約を結んで*1、そのうえで金も振り込んでいるのに、これ以上の金と労力をつぎ込まなければいけないんだ!
と、納得がいかなかったのです。(特に金をつぎ込むことに。)
だから、内容証明や、そういった機関は、「業者」からの返信が期日を過ぎて1週間以上なかったら利用しよう、そう考えてました。
あとね、レスポンスはクソ悪いけれど、メールでの連絡はついたし、内容証明を送るにしても、そういう機関を利用するにしても、こっちの正当性と、それを主張しつづけていたという実績が欲しかったんですね。
そして、忘れちゃいけないのがこちら、id:smoglogさんの記事です。
今回の「情報を集めて外堀を埋めていこう計画」も、こちらの記事がなければ、実際に行動に移すことはなかったでしょう。
このかたが動いてくれたから、巡り巡って僕の商品も届いたんじゃないか、と思うと、感謝感謝、さらに重ねて感謝です。
商品も手元に届いたようで、何よりです。
■回答期限から5日が過ぎて・・・
話をもとに戻します。
そろそろ、メールでの連絡もいいかな。
さんざん「お問い合わせ」の体で連絡してたけど、反応もないし、もう、行くところまで行くしかないかな、と考えていた矢先に「業者」からの連絡が。
業者曰く、
「手配ミスで、発注いただいたカラーを用意することができませんでした。別の色でしたら初期ロットをご用意できます」
だって。
「手配ミス」・・・は?なんという、見え透いた嘘だろう。
「それはもともと発注してなかったからだろ?そして、発注する意思もなかったからだろ?」
と、言いたくなる気持ちをぐっと抑えて、
「あ、そう。別カラーなら初期ロットを用意できるのね。」という意味合いの文言と、いくつかの条件をつけてOKを出した。
いや、お前らのミスでなんでこっちが我慢しなきゃいけないんだよ、というのは簡単・・・
でも、2013年当時と今とでは20円も円安になっていたこと、そして初期ロットはこの機会を逃すと手に入らないことを天秤にかけた結果、これ以上争うのは不毛、と判断したからなんだよね。
■とんとん拍子とはこのことか。
「OK」と伝えてからは早かった。
これまで、イライラしながら待たされた期間は何だったんだ?
と思うくらいすぐに、「発送しました」という連絡があった。
なんてったって、業者からの「手配ミスで~」の連絡を受けてから、僕がしぶしぶOKを出し、また業者から「発送しました」のメールをもらうまでは24時間たってないからね。
そして、荷物は無事に届いたのでした。
2013年7月に発注してから、届いたのは2015年6月。
実に2年近い時間をかけて、手元に商品はやってきました。
■届いた商品は奈良経由。
さて、早速開封した商品。
中には明細が入っていたので、その一部をここに載せておこう。
注文の合計金額を見てほしい。
見づらくて申し訳ないが、10万近い金額が記載されている。
2013年に僕が注文した時は、5万円ちょっとなので、「業者」はさらに4万以上を上乗せして商品を購入したことになる。
また、この明細によれば、奈良県にある業者(この業者は本当に並行輸入をしていた)から購入したことが分かった。
これってつまり、儲けの出ない転売ってことだよね・・・?
並行輸入も大きく見れば転売なんだろうけど、その「業者」が商品の発注をしたのは、「メーカー」ではなく、日本国内の、しかも奈良県にある別の「輸入業者」だったんだよ。
なんだこれ、輸入ですらない。笑える。
■まだだ、まだ終わらんよ。
通常なら商品届いてよかったね、で終わるべきなのかもしれない。
でも今回、もともと頼んだカラーじゃないからね。
僕が頼んだのは、「ホワイト」、でも届いたのは「ブラック」だから、100%は納得してないよ。不満もかなりあるよ。
そう、最終的には商品は届いたから、詐欺ではないということになるけれど、当初交わした契約について、「業者」は履行出来ていない、そして履行できない宣言を恥ずかしげもなく堂々と連絡しやがったわけだから、気持ちの上では完全に納得はしていないんだよ、僕は。
必ずしも詐欺ではないし、商品も無事届きましたが・・・もやもやした気分は晴れません。
■もしも、ネットで頼んだ商品が届かなかったら?
まず、契約自体の違法性を感じる場合や、実際に商品が届かない場合には、契約の解除を求めることができます。
この場合は消費者契約法に基づいた動きになります。そうそう、クーリング・オフって耳にしますが、厳密にいうと、ネット通販においては適用されません。
そして、自分は法律の専門家ではないので、このブログを読んでる暇があれば、まずは消費者センターに相談をしましょう。*2
あとは、自分が銀行で振り込んだ時の振込票、やり取りの記録(メール)は必ず保管しておくようにしましょう。
それ以外の決済でも、履歴は必ず残しておくように。
内容証明を送るにしても、消費者センターに行くにしても、コチラ側の正当性を示し、相手側が何もしていない状態を示さなければなりません。
僕は今回上記の書類一式((メールはプリントアウトできるようにしておいた))や、公式の回答がすぐ出せる状態にしたうえで、「業者」と連絡していました。
堪忍袋の緒がぶち切れたら即行動にうつすつもりだったので。
ただ、刑事事件として立件する、「詐欺行為」を立証するはかなり難しいそうなので、ここまで用意してもムダになる可能性があることを補足しておきます。
■ネットショッピングで詐欺にあわないためには?
100%の方法はないと思いますが、そのリスクを減らすことはできます。
詳しいことは、消費者センターのホームページにも書いてあります。
ですので、そちらを読んでいただくのがいいと思いますが、僕がおすすめしたいのはこれ。
銀行振り込みしかあつかってないところは避ける
これです。
クレジットカード、ペイパル、最悪でも代引きでの支払いができるところにするのがよいかと思います。
銀行振り込みというのは、振り込んでしまえば終わりですが、クレジットカードやペイパルが使えれば、チャージバックができます。
チャージバック、詳細は各々ググってほしいのですが、すごく簡単に書くと、決済の取り消しができるのです。
もちろん、取り消しまでに時間を要しますが、ただ黙って取られているだけでは終わらないと思いますよ。
代引きはいわずもがなですね。
あ、そういえば例の業者、「paypal」扱ってましたね。
まぁ、当時の僕はそこまで頭が回らなかったんですよ、なにぶん情弱なもんで。
それではみなさま、楽しいネットショッピングを!
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