まるでちょんまげハリウッド

ちょんはり師匠の生きざまを切り売りしています。

イチオシは転職体験記!それ以外は、いい歳したオッサンの反省です。反省はしますが、後悔はしていません。たぶん。

「そうだ、職業訓練校に行こう!」(通学編3)28歳、文系の俺が未経験からWEBプログラマーに転職した話。その14

職業訓練校、WEBデザイナー科ということで、何をやっていたのか、少しずつ書いていこう。
もちろん、全国で同じことが行われているわけではないので、あくまで「ちょんはり師匠のときはこうだった」と思って読んでほしい。

まず、授業について、これはほとんどがコンピューターのある部屋で行われた。
当然、一人1台。
まぁ、WEBデザインを勉強するからね、実際に手を動かしてナンボですから。

一部の授業は、義務教育過程で受けてきた「授業」みたいに、普通の教室で行われた。

気になる授業の進め方だが・・・授業自体は市販のテキストを使っていた。

このテキストが大体5、6冊はあったと思う(しかも毎日持ち歩くから重い)。
このうち1冊は就職のための本だった。
自己分析とか、履歴書、志望動機の書き方、そうそう、職務経歴書の書き方も入ってたかな。

確か全部で1万円くらいだったと思う。

5、6冊も買わされたテキストを授業ですべて使いきったわけではない。

教科書に載っていることを全部勉強するには、与えられた3ヶ月の訓練時間では短すぎた。

photo by Tim Swinson | http://timswinson.com

訓練校でやったこと。

photo by -Snugg-

一応、ド素人が訓練を受けにくるということで、0から始めるHTML講座・・・的な授業から始まったと思う。
そうそう、授業には時間割?スケジュール?とにかく授業予定カレンダーがあって、それに沿って授業が行われていたよ。
例えば、月曜はHTML・CSSを2時間、FLASH3時間、火曜は情報セキュリティ、ホームページ作成・・・

しばらくすると、HTMLの授業がPHPなり、データベースなりの授業になっていった。
ちなみに、情報セキュリティの授業なんかは、コンピューター使わない教室だったな。

最初の頃は、みんなワキアイアイとやっていた。が、FLASHでアクションスクリプトを組み始めるあたりから、雲行きが怪しくなる人がチラホラ。

みんな真剣に授業受けてるんだけど、一部ではやっぱり、不正に失業保険を受給してるというか、というか・・・ま、不正に受給してたんだろうな、ずっとネットオークションをしてる人なんかもいたね。

自分は一番後ろに座っていたから、前の人が何を見ているのか丸見えだった。

僕の前に座っていた女性は、「地獄のミサワ」ブログを見ていたね。

しかも見ていたのは、

ちんちんでか男(30) | 地獄のミサワの「女に惚れさす名言集」

よりによって・・・そのページかよ!!

後ろの席で仲良くなった人たちと爆笑したよ(放課後に)

そしてついに、あの男が動き出す。

photo by origami joel

授業が始まって、何週としないうちに、アイツが動き出した。

そう、扇風機じいさんだ。

このじいさん、自分が過去にC言語をやっていたのか、やたら講師に質問する。

「講師に質問する」ことは悪くない。

自分も気づけなかった疑問や、それを機会に新しい知識が身につくからだ。

しかし、「やたら」質問するのだ。

授業が・・・遅れていく・・・。

ただでさえ訓練校は期間が短い。

訓練生同士、知り合ってから、日は浅かったが、教室中が徐々に、「またアイツ、質問してんのかよ」というムードに。

ついには先生も、「とりあえず、後で聞いてもらえますか?」と言ってしまうことも。

しかし、扇風機じいさんの質問が減ることはなかった。

コイツ・・・もしかして?

最初は熱心なギラギラじいさんだな、くらいにしか思っていなかったが、度重なる授業妨害?というか、それに似た行為のお陰で、いまやその評価は地に落ちるどころかプレートを突き破り、マグマに達しようとするほどになっていた。

扇風機じいさん・・・もしかして、絶望的なまでに自己中なんじゃないか?

もしかして、絶望的なまでに空気がよめないのでは?

そんな疑念も自然と起こる。

静観しようと思っていた矢先、あの事件が起こった。

この一件が、ただの爺さんに「扇風機」という冠を付ける由来となった―

そう、「扇風機独占事件」だ。

つづく。